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2009-09

後悔 ②  - 2009.09.30 Wed

それは突然だった。

その数日後、午後6時過ぎ、また電話が鳴った。

「先生~、ぜったいわかりませんよ~!家どこですか~?」

そうかそうか、とりあえず先日の生徒から連絡があったのでほっとして、詳しく説明する。

「ちょっとわからないんで、すいませんが、ここまで出てきてもらえませんかね~」

間違いない。この厚かましさ、さすが私の生徒を名乗るだけはある。いい教育を受けている。

しかし、それに負けては彼らの教師とは言えないだろう。

「ゼッタイわかる!まあ、来てみな」

そして、彼らは着いた。
27歳の男女。

「こんなところに家があるんですか、こりゃ、わかりませんよ~」

二人を家に案内し、お茶を出しながら話を聞く。

どうも、私が受け持った学年より1つ上の学年らしい。
名前を知らなかったわけだ。

「で、先生、どうして先生を辞めたんですか?」
「辞めるきっかけってあったんですか?」
「農業はいつからやろうと思ったんですか?」

なかなか本題に入らないが、質問に答えてあげる。
で、私も二人にたずねる。

「で、用件は?」


ついに核心が明らかになった。
二人は、1枚の紙切れをすっとテーブルの上に出した。

そこには
「罪咎は3代前の・・・」とか、なんかわけのわからない呪文が書かれてあった。

「先生は、ご先祖様をちゃんと供養していますか?」

はぁ?????

「先生、最近、悩みとか不幸とかないですか?」

はぁ?????

結局話をまとめると、不幸な出来事と言うのは3代前からの先祖が苦しんでいるので、「霊友会」とやらのメンバーになるか、1020円のなんとけを買って、それに向かって拝んで、先祖供養をすれば幸せになれる、ということらしい。

いっしょに来た女の子が特に熱心で、自分も不幸だったが、これで改善してきている。
先生が1020円のなんとけを買ってくれれば、私もそれによって幸せになれる。とのことだった。


たった1020円で幸せになって、ご先祖もよろこんで、彼女もハッピー、いいことばかり!これは安いんじゃないのか?買いかじゃないか?宝くじだって当たる確率がふえるんじゃないだろうか?
と、一瞬迷ったが、すぐに冷静になって考えた。


ここで議論してもどうしようもないし、自分の宗教観や人生観を話しても今は彼らの頭にすっと入っていくことは難しいだろうと思う。
結局、しらとり真理教の教祖としては、この1020円も、メンバーズシップにも入ることはしなかったのだが、今にして思えば、彼女たちが少しでも気持ちが楽になるのならば、と1020円のなんとけを買ってもよかったかなとも思う。


私が買わないので、彼女たちはがっかりしていたが、帰りにおみやげにニンニクやら、卵や野菜やらを持たせてあげた。
少しは喜んでくれたので私はほっとした。
台所から、あまりに軽薄な私との会話を聞いていた潤子さまは、夕食をいっしょに食べていってもらえばよかったね、と言っていたが、そうすればよかったなあと私も思った。

帰り際にまた遊びに来ます、と言ってくれたが、本当にまた来てほしい。





























でもね、約束は午後3時って言ったじゃない、そこは守ってよね!!



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後悔 ① - 2009.09.30 Wed

先日、青森の実家から電話があった。

男女の教え子が2人、私を訪ねてやってきたとのこと。

誰?
名前を聞いたが、そのどちらも私の教え子の名前にはいないような・・・。
誰だろう?

一応ここの連絡先を教えておいたと言うので、そのうち連絡が来ると思ってそのままにしておいた。


その1週間後、夜の9時過ぎ。
うちはもうそんな深夜は寝てる時間だ。

電話が鳴った。

「先生のうちどこですか~!迷っちゃって、わかんないんですよ~!」

???

名前も名乗らず、いきなり。
さすが私の教え子と言うだけある。いい教育を受けている。

名前を聞いたら、「○○です。」
私の知らない名前。

「顔見ればわかりますよ~、先生と2回くらい話したことがあります。」

????

何の用件ですか?と聞くと。

「せっかく近くまできたんで、行きたいんですよ~」

????

で、会ってどうするの?と聞くと

「電話じゃちょっとあれなんで・・・」

と言うじゃないか。
もうみんな寝た時間だし、何かの深刻な相談か?
しかし、寝入り鼻を起こされて半分意識が飛んでいる私は、明日の明るい時間にまた来るように「明日午後3時に来てくれ」と約束して電話を切り、速攻で寝た。

しかし、翌日。
約束の時間になっても誰も現れなかった。

私はここで猛省した。
もしも、その生徒が本当に大切な相談があって、やむにやまれずに私を訪ねてきたのだとしたら、昨日の対応は間違っていたのではないかと。



にゃおり参上! - 2009.09.29 Tue

先日、やっしーが彼女を連れてやってきた。

あの硬派なやっしーを落とした女性だから、どんな方なのか?ととても気になるところ。
「女なんて面倒ですね~」なんて言ってた彼が、自分から彼女を連れてくるなんて、にわかには信じられなかった。

そう、それが縞猫にゃおりだ!

正直、とてつもなく最高の女性だった!
今年1番と言ってもいい素晴らしい出会いだった。

こんなにおもしろい女性に初めて会った。
その言動すべてが見逃せない。
話し方が、その声のトーン抑揚が、連発する下ネタが、すべて最高!
話がおもしろいのなんの!

「女の姿をしたおやじ」とは、やっしーの言。
すぐ「やっべ、殺される・・・」。

いっしょに配達をまわったときに、横道からふらふらした自転車のおやじが出てきた。
すかさず助手席のにゃおり「一回死ねや~!」

・・・怖えぇぇぇぇぇ!!!


しかし、その一方すっごい知性的。
ゲーテだの、オペラだの、イタリア語だの、もうすごい博識。
しかも、すっげー勉強してる。
努力のかたまりみたいな感じ。
それがまたまったくその深い博学ぶりをひけらかさないが、滲んでくるわけだ。

この2面性がたまらなく魅力的であった。

やっしー曰く、職場でいつも縞猫にゃおりの周囲は盛り上がっているらしい。もちろん下ネタで。
「声でけぇ」んだそうだ。
こんな職場なら最高に楽しいだろうと思わされる。

やっしーとにゃおりの1週間の滞在はあっという間に感じた。
いやあ、この二人にはまだまだいてほしかった!
本当に別れがたかった。

今から次の再開が待ち切れないのだ。





シーズン到来! - 2009.09.16 Wed


ついに今年もやってきました、エダマメの季節!

エダマメは暑い夏にビールを飲みながら、なんて違いますね。

この格言を覚えておくがよい、「早生にうまいものなし!!」
肝に銘じよ!!
渇!!

そう、うちのエダマメは長年にわたるさまざまなエダマメ品種の試作と試食の結果、「中生」のだだちゃ豆、そして「晩生」の毛豆に絞りました。
ただ早いだけで味のない早生品種とはぜんっぜん、ちっが~う!!

ちなみに、山形は庄内の在来である「だだちゃ豆」は、JA鶴岡が商標登録して、JA鶴岡しかその名前を使っちゃダメらしい。
そんなことするJA鶴岡には、豆でっぽうをくらわしてやれ!


さてさて、だだちゃ豆ですが、庄内以外の地で育てば、本来のおいしさには育たない、と言われます。
が、うちでとれた今年のだだちゃ豆、こりゃまたうまいんだ!
もうたまりませぬ!


で、いよいよ来週からは「毛豆」が収穫予定です。
私はこれが一番好きだね!
とにかく、おいっしい!!!
よく通は「秘伝」がうまい、な~んて言うけど、3年試作した結果「毛豆」がダントツでうまかったのだよ。

さて、ここでおや?と思われた青森県人の方。
そう、お盆の頃にはもう毛豆がスーパーで買えるじゃないか?と思われたことでしょう。

実は、この青森在来の毛豆ですが、晩生なために、より売れるであろうお盆の時期には収穫できないんですね。
それで、もっと早く収穫できる毛豆の品種をつくろうと、こともあろうか毛豆に放射線を浴びさせて突然変異を起こさせて作った新品種がその頃に出回っている毛豆の正体なんですよ。
そんなニセ毛豆はうちではやりません!!
確かに、それもうまいけどね。(実はこっそり試作してました・・・)

しかし!!
この秋風の吹く頃にじっくりと110日かけて育った本来の在来の毛豆こそが、本気でうまい毛豆なのだ!
このうまさは、食わねばわからん!

さあ、今年も鼻から豆が出るほどエダマメを食べられるシーズンが、やってまいりましたよ~!!











超スローフードハンバーガー - 2009.09.16 Wed




以前の超スローフードシュークリーム、超スローフードモンブランを覚えておいででしょうか?
今回は、第3弾、チキンバーガーに挑戦いたしました。

発端は、ウーファーの真代ちゃんが、卒論でファーストフードとスローフードについて取り上げたいと言ったことから。
うちの潤子さまが「じゃあハンバーガー作っちゃおっか?」と一瞬で決まり。



さて、まずはパンの部分ですね。
これはもちろん、今年うちでとれたばかりの小麦を真代ちゃんが2日かけて石臼で粉にしたもの、立派なパンが焼きあがりました。
いやいやいや、これがうまいの!!


で、具はチキンバーガーということで、さっそくニワトリの解体だ!
としちゃん、玲子さん、真代ちゃんと6羽ほどを解体。
一人2羽でいいので比較的楽です。


しかし、ニワトリの羽をむしるときにニワトリをお湯につけますが、そのとき真代ちゃんがお湯に自分の手ごと入れて焼けどしてしまうというアンビリバボーなハプニングが!
念のために潤子さまと病院へ。

しかし、そんなハプニングにもまったく影響されず解体は進む。
残された我々にはもはや食欲しか残されていないのだから。


そして、解体終了!
胸肉とササミのみをミンチに。
これに、うちのタマネギのみじん切りを投入。

あとは、うちの卵と野菜少々。
かなりの自給率の高いチキンバーガーができあがりだ!!


さっそく食べましたが、これがもう、驚愕のおいしさ!!
ものっすごくうまい!!
本気で驚いた!!

玲子さんが、青シソをいっしょにはさむとおいしいということを発見して食べてみたが、これがまた超うまい!!
ついでに、ブルーチーズもちょっとはさんで見なさい、もう失神だよこれ!!


いやあ、満足だ。







リラご懐妊! - 2009.09.14 Mon


他の男性を一切寄せ付けなかったうちのジャージー牛のリラが、ついにご懐妊なさいました。

一昨日の土曜に農作業をさぼってアビタジャージー牧場にソフトクリームを食べに行ったら、牧場主の安原さんが「今日、妊娠鑑定に行こうかな?」とのこと。
行こう行こうと思ってなかなか行けなかったから、今日にしようとのこと。
それを聞いていた、いつもソフトクリームを多めに盛ってくれる奥さんも「今日はもうしらとりさん来たから、午後は店を閉めて私も行っちゃおうかしら?」と。
確かに、私はもう存分にソフト食べたから、あとは店を閉めてくださって結構です。

ちなみに、私はいつも「特盛り」
この日は、寒かったので「大盛り」にしました。


で、午後。
妊娠鑑定の結果、確かにご懐妊でした!!
予定は12月。

来年は、毎日超特盛りの自家製ソフトを食いたいもんだ!!

本場のバングラカレー - 2009.09.14 Mon




というわけで、昨日の日曜日はバングラディシュのパウロさんによる、本場チキンカレーパーティー!!
なんやかんやで総勢10名に赤ちゃん一人。

そして案の定、いつもどおりなぜか金曜の夜に突然ガスが切れてしまいました。
土日はガスの充填ができません、いつもだったら大慌てだったんでしょうが、今回はぜんぜん大丈夫!

そう、この日のために?前回作った「おがくど」の改良型「おがくど2号」が大活躍だ!!

味付けは各種スパイスと塩だけなんですね。
何かの実のようなスパイスを割って入れたり、木の皮のようなものを入れたり、なんか、いかにも本場って感じですよ。

「これは風邪のときの喉の薬、なめる」と、手渡してくれたスパイス、しばらくなめてみましたが、スパイシーですぐに限界。


私の見た感じのレシピを紹介しましょう!
タマネギとニンニクをすっごいたっぷりの油の海の中に投入!
そこにジャガイモなんかが入った感じ。
で、確か水を入れて、なんやかんやスパイスを入れてできあがり。
なんか、すっごい簡単そう。
(あたしゃ作れませんが)

うちのスタッフ?は必死にメモってました。

そして、完成!!
見るからにうまそう!
パウロが言うには、「日本のカレーは食べられない、食べない」だそうです。
確かに、このバングラカレーの味は、本当においしい!しかも後味がさっぱりしていて、いくらでも食べれる感じ。

ちなみに現在うちは自給率が高くてタマネギ、ニンニク、ジャガイモとか野菜は全部うちので足りましたが、鶏肉だけ買ってきちゃいました。

「えー、ニワトリいるじゃん!」という声が聞こえてきそうですが、そんなあなたに朗報が。

なんと、明日は、ついにうちのニワトリで、すっごい究極のあんなものが・・・!!!!

乞うご期待!!!





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プロフィール

白取 克之

Author:白取 克之
青森県の岩木山麓で無農薬・無化学肥料・半不耕起・草生・マルチ不使用で自然農を基本に在来種、固定種の野菜だけを育てています。

農法を簡単に説明しますと基本的な考えは自然農を心がけています。
ただ、植え付けの前に可能な限りごく浅く土の表面を均すためだけに耕起しています(深くても10センチ以内になるように)。それを半不耕起と言っています。
これは、当農場は開墾当時山であったため、山の小さな野ねずみも多く棲んでいて、冬の雪の下で縦横無尽に畑の土を掘り起こし、春雪が解けたあとは畝の形もわからないくらいものすごいデコボコと穴だらけになるところから生まれたやり方です。
本来の自然農では、草の積み重ねが年を越えて積み重なって行きますが、この場所では
一夏の間に土の表面に蓄積したたくさんの草や野菜の残渣などすべてこの雪の下で野ネズミによって細かく粉砕されてリセットされてしまうため、結果的にこの方法がこの場所にとっては思いのほかとてもよいものになっていると感じます。


私たち夫婦は2003年に木や灌木の生い茂る原野に入植し、森の開墾からスタート、沢に橋をかけ、道を作り、湧き水から水を引き、家を建て、丸1年の非電化生活を経て・・・と一からやってきました。

栽培作物は小麦、大豆、小豆、ニンニクなどの畑作物から30品目ほどの野菜、水稲も少し。
F1品種を使わず、すべて固定種、在来種の野菜というのが大きな特徴です。
自家採種率は果菜類でほぼ100%、全体でも60%以上。

収穫した野菜はセット野菜として会員さんに毎週お届けしております。

ニワトリは無農薬のお米と、うちの野菜くずに、草など、農薬や遺伝子組み換えなどとは完全に無縁なエサで育てています。

また、ここは縄文の「湯の沢遺跡」上にあり、縄文人たちの息吹が今でも感じられます。この話はまた長くなるので・・・。


また、就農のためのノウハウなど、農業研修生も受け入れております。
あるいは自然の中で岩木山の大地からエネルギーをもらい1年ゆっくりと自分を見つめる場としてもおすすめです。
自給のための作物の育て方、小屋の建て方、自給生活のノウハウ、一からの開墾の方法なども学べます
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

ちなみに趣味はクラシック音楽を聴くこと、チェロを弾くことで、ドヴォルジャークやスメタナといったチェコの国民学派が好きです。もちろんチェコビールも大好き!


<連絡先>
0172-93-2523
higashiiwakisan428*cronos.ocn.ne.jp(*を@に変えて送信してください)
お気軽にどうぞ~。

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