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2010-03

子連れチェリストの試練 - 2010.03.22 Mon

普段、緊張とは程遠い生活をしている私。
別に誰に会うというわけでもないので、ひげも伸ばし放題で精神的にも弛緩しきった生活をしている。

が、そんなつかの間の太平の世を打ち破るような電話が突然!

社会福祉法人「であいの家あうん」の施設長の成田さんからだった。
内容は「であいの家あうん」さんの10周年記念コンサートに、「弘前笛の会」というフルートを主体とする演奏団体が出るそうなんだが、それにどうしてもチェロが1本ほしいのだそうだ。んで、私に賛助出演してほしいと伝えてくれとのこと。
フルートのほかにバイオリン3本にピアノも入っているそうだ。


ふだんお世話になっているあうんの成田さんからのお願いなんで「頼まれごとは試されごと」ですから、まあ、とりあえず何も考えずOKしてしまった。ま、いいか。
断食中でもあったし、食べ物のこと以外深く考えてないので、まあ、先のことだからいいか。
まあ、楽譜見て難しかったら「こんなの弾けませ~ん!」と言って断れば、いいか。


すぐに「弘前笛の会」の鈴木さんからも直接連絡があって「楽譜見てから考えます」という間もなく、なんかすでに本決まり。

2日後には楽譜一式と模範演奏?のDVDが届き、外堀は完全に埋められていた。

・・・やばい。


楽譜を見たらフォーレの「ラシーヌ賛歌」と、ピーターパンの「星に願いを」だ。
ピアノも入るというので、ピアノの音に隠れて弾けばなんとか乗り切れる!と踏んだ。


断食明け、久しぶりにチェロを出してみたら、あたかもご主人さまと同じく弦が全部ゆるんでいて調弦しなおし。
その日はそれで終了。



で、次の日。
翌日練習日なんでやばいかな、と思って届いた模範演奏のDVDをかけながら、それに合わせて弾いてみると、ぜんぜん音が合わない!!
半音くらい違う感じ!!
楽譜がおかしいのか!?
練習にならないので、その日もそれで終了。
(後に、その楽譜とDVDの演奏は調が違っていたことが判明)



で、さらに次の日。(本番の前日だ!)
いきなりステージでの練習です。

しかも、うちの潤子サマはお仕事に行ってますから、よちよち盛りのうちの赤子を連れて行かなくてならない。
あの猛吹雪の中、背中に赤子をおんぶ、でかい楽器ケースを持って、かんじきを履いて、雪の中えんえんと歩いて車に乗り換え、ホールへ。
この試練はなんだ?

ようやく10数分遅刻しつつ到着。
で、いきなりステージ上でみなさんと初顔合わせですよ!
で、いきなりリハーサルみたいなもんです。
他のメンバーはもう何回もやってるでしょうけど、そこにいきなり私がひょこっと連れてこられた感じですよ。
しかも、背中に赤子をおんぶして。
で、指揮者の先生がいて、そこで出だしがいきなりチェロ1本。
あれ?
ピアノは?
「・・・ピアニスト高熱のためお休み」だそうです。


・・・拷問。

ふとそんな言葉が頭をよぎる。

そう、ちうたをおんぶしながらチェロ弾きました。
「子連れチェリストですね」と言われつつ。


で、なんとか3時間ほど子連れチェリストは自己の能力の限界以上のところで頑張り、あと2分ほど練習時間が長引いていたら廃人になっていたところでした。
背中の赤子も、おとうちゃんの緊迫感を察してか、とてもおとなしく協力的。
いい子だこと。

また、赤子をおんぶして、チェロケースを持ってかんじきはいて、吹雪の中をえんえんと歩いて帰宅。
こうさらっと書くと大したことなさげですが、超ハードトレーニング・・・試練です。



翌日(昨日)。
今日はいよいよ午後から本番。
「本番もおんぶして出てもいいですよ~」なんて言われましたが、午前中の最終リハーサルでは成田さんに泣き叫ぶわが子を預かってもらい、緊張でヘロヘロになりながらもなんとか練習終了。




<中略>





さて、そんな本番直前までの執拗な試練をクリアして、ついに本番。
これがまた、うまく行きましたよ~!
自分なりにとっても満足。


終わって舞台袖で、あうんの松田さんからなんと!交通費ということで謝礼までいただいてしまい、感謝感激!
まったくそんなこと予想してなかったので、うれしかったです。
これで「鳥成」に行って焼き鳥でも食べたいところだね~!


いや~!無事に終わった~!!
久しぶりの充足感。
たまに緊張っていうのは、必要だね!


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プロフィール

白取 克之

Author:白取 克之
青森県の岩木山麓で無農薬・無化学肥料・半不耕起・草生・マルチ不使用で自然農を基本に在来種、固定種の野菜だけを育てています。

農法を簡単に説明しますと基本的な考えは自然農を心がけています。
ただ、植え付けの前に可能な限りごく浅く土の表面を均すためだけに耕起しています(深くても10センチ以内になるように)。それを半不耕起と言っています。
これは、当農場は開墾当時山であったため、山の小さな野ねずみも多く棲んでいて、冬の雪の下で縦横無尽に畑の土を掘り起こし、春雪が解けたあとは畝の形もわからないくらいものすごいデコボコと穴だらけになるところから生まれたやり方です。
本来の自然農では、草の積み重ねが年を越えて積み重なって行きますが、この場所では
一夏の間に土の表面に蓄積したたくさんの草や野菜の残渣などすべてこの雪の下で野ネズミによって細かく粉砕されてリセットされてしまうため、結果的にこの方法がこの場所にとっては思いのほかとてもよいものになっていると感じます。


私たち夫婦は2003年に木や灌木の生い茂る原野に入植し、森の開墾からスタート、沢に橋をかけ、道を作り、湧き水から水を引き、家を建て、丸1年の非電化生活を経て・・・と一からやってきました。

栽培作物は小麦、大豆、小豆、ニンニクなどの畑作物から30品目ほどの野菜、水稲も少し。
F1品種を使わず、すべて固定種、在来種の野菜というのが大きな特徴です。
自家採種率は果菜類でほぼ100%、全体でも60%以上。

収穫した野菜はセット野菜として会員さんに毎週お届けしております。

ニワトリは無農薬のお米と、うちの野菜くずに、草など、農薬や遺伝子組み換えなどとは完全に無縁なエサで育てています。

また、ここは縄文の「湯の沢遺跡」上にあり、縄文人たちの息吹が今でも感じられます。この話はまた長くなるので・・・。


また、就農のためのノウハウなど、農業研修生も受け入れております。
あるいは自然の中で岩木山の大地からエネルギーをもらい1年ゆっくりと自分を見つめる場としてもおすすめです。
自給のための作物の育て方、小屋の建て方、自給生活のノウハウ、一からの開墾の方法なども学べます
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

ちなみに趣味はクラシック音楽を聴くこと、チェロを弾くことで、ドヴォルジャークやスメタナといったチェコの国民学派が好きです。もちろんチェコビールも大好き!


<連絡先>
0172-93-2523
higashiiwakisan428*cronos.ocn.ne.jp(*を@に変えて送信してください)
お気軽にどうぞ~。

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