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2012-02

こういう勘違いが許されていいのか? - 2012.02.23 Thu

実は昨日、弘前市の「ハンサムウーマン」という集まりにご招待いただき、「自然農と有畜循環農場の生活」という題でお話しさせていただきました。

みなさんよくご存知のように、私はそういう集まりではすぐにいっぱいいっぱいになってしまうタイプ。
潤ちゃんなど、この前も私が十和田で呼ばれたパネルディスカッションで、緊張のあまりいっぱいいっぱいになってたことをいいネタにして笑っている始末。


しかし、誘ってくださった障害者福祉施設「あうん」の成田さんの「食事とお酒がつく」しかも「お酒が飲めるように、送り迎えもするよ!」という、この世のものとは思えないおいしすぎる話に、プレッシャーにすこぶる弱いことなど一瞬にして忘れ、ホイホイとお引き受けすることに。

畑のことを話すだけなんで、まあ、いっか!と結構余裕の心境。
話す内容はあとからゆっくり考えよう!と。



が、そこに突如として想像もしなかった大問題が発覚!


あうんの成田さんが、そのハンサムウーマンの主催者の方に、「白取氏はチェロも弾くんですよ」と私のことを話した(紹介した)んだそうだ。

それを、その主催者さんは、てっきり、「白取氏が、その集まりでチェロも弾くんですよ」と、あってはならない解釈で受け取ってしまったようで、さっそくハンサムウーマン参加者への招待状にチェロ演奏がある、と印刷してもうすでに発送してしまった後だというのだ!!
もう私は、お話のほかにチェロも弾くことになっているらしい!

何だ、この巨大な陰謀は!!




そんなメールが成田さんから届き、一瞬で青ざめたワタクシ。
人前で話をするよりも、人前でチェロを弾くことのほうが、1000倍のプレッシャーではないか!
チェロ1本だけで、無伴奏なんかとてもとても様になるもんじゃなし。

それで、私は成田さんに、ピアノ伴奏がつくなら泣きながら弾きましょう!と、涙の屈服メールを返信。
そうしたら、その日のうちに、成田さんからなんと、黒石の「音楽広場」の鈴木さんに速攻で連絡が行ったらしく、鈴木さんがピアノを弾いてくれるとのこと。
しかも、鈴木さんは手を脱臼してるんで、無理のない曲で、ということに。
脱臼を押してピアノを弾く鈴木さんの手前、もう、私も逃げられず、1曲だけということで、エルガーの「愛の挨拶」を弾くことにしました。


ということで、予想もしなかったチェロ演奏のプレッシャーに押しつぶされ、平常心を失った私は、本来の目的である畑のお話の方でどんな話をするかとか、その構成とかはもう、まったく考える余裕もなく、当日。



会は6:30からスタートの集まりでしたが、我々は5時には現地入りして、鈴木さんとピアノ合わせ。
この段階でも、まだ話す内容の構成は考えておらず。
このピアノ合わせが終わったら、考えよう!という「夏休みの宿題は最後に」作戦。

数回合わせたら、意外とまだ緊張が襲ってこず、まあなんとかなるんじゃないの?という感じ。
時計を見るとまだまだ時間がある。

ピアノとあわせる機会なんてそうないので、こんなこともあろうかとジブリの楽譜を持ってきていた私は、じゃあ、時間までジブリシリーズを弾いて遊びましょう、と、楽しくトトロの「猫バス」とかを伴奏してもらって弾いておりました。

そんな中に、もののけ姫の曲もあって、これがまた、いい曲ですね!

練習を聴いていた成田さんが「せっかく鈴木さんに電子ピアノを運んできてもらって、1曲だけってことはないよねえ?」と、この勘違いのそもそもの発端となった人間にあるまじき無茶振り発言!

が、なんか、私もそう言われてこの曲もやっちゃおうか!ってすっかりその気になっちゃいまいして、鈴木さんも私もほぼ初見にもかかわらず、愛の挨拶と、この曲2曲に決定。

じゃあ、ということで、もう時間ぎりぎりまで練習。


気づいたら、話をする内容は考えておらず。
ああ、これはいつものパターン!
どうしてこんな大人になってしまったんだろう?と後悔するも、すでに遅く。


さて、ついに時間となってしまい、本番。
なんと、本番にはめちゃめちゃ弱いという私に似合わず、意外とまともに弾けちゃいました。
弾きながら、あれ?今回はまあまあいいんじゃないの?と驚きながら弾いてましたから。

今までのパターンなら、弾き終わった後、自己嫌悪で立ち上がれなくなるくらいですが、今回は特に大きな問題なく終了。


チェロ演奏という一番の大プレッシャーから解き放たれた私には、もう、本来の呼ばれた目的の「畑のお話」がおまけみたいなもんになってしまい、話の構成も何もあったもんじゃく、なんか流れで話してたら一通り話せて無事に終了しちゃいました。

おいしいビールとお食事をいただき、大満足で帰ってきました。
ホント、今回のは、話じゃなくて、限りなく100%チェロ演奏でしたね、私の中では。


岩木山まで送っていただき、帰りは楽器を背中に背負って、真っ暗な雪の中ヘッドランプの明かりを頼りに歩くと、ず~っと遠くに家の明かりがポツンと。
そこまでなんとかたどり着きましたよ。

・・・ああ、やっと終わった!




いやあ、恐ろしい勘違いって、あるもんなんですね。
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プロフィール

白取 克之

Author:白取 克之
青森県の岩木山麓で無農薬・無化学肥料・半不耕起・草生・マルチ不使用で自然農を基本に在来種、固定種の野菜だけを育てています。

農法を簡単に説明しますと基本的な考えは自然農を心がけています。
ただ、植え付けの前に可能な限りごく浅く土の表面を均すためだけに耕起しています(深くても10センチ以内になるように)。それを半不耕起と言っています。
これは、当農場は開墾当時山であったため、山の小さな野ねずみも多く棲んでいて、冬の雪の下で縦横無尽に畑の土を掘り起こし、春雪が解けたあとは畝の形もわからないくらいものすごいデコボコと穴だらけになるところから生まれたやり方です。
本来の自然農では、草の積み重ねが年を越えて積み重なって行きますが、この場所では
一夏の間に土の表面に蓄積したたくさんの草や野菜の残渣などすべてこの雪の下で野ネズミによって細かく粉砕されてリセットされてしまうため、結果的にこの方法がこの場所にとっては思いのほかとてもよいものになっていると感じます。


私たち夫婦は2003年に木や灌木の生い茂る原野に入植し、森の開墾からスタート、沢に橋をかけ、道を作り、湧き水から水を引き、家を建て、丸1年の非電化生活を経て・・・と一からやってきました。

栽培作物は小麦、大豆、小豆、ニンニクなどの畑作物から30品目ほどの野菜、水稲も少し。
F1品種を使わず、すべて固定種、在来種の野菜というのが大きな特徴です。
自家採種率は果菜類でほぼ100%、全体でも60%以上。

収穫した野菜はセット野菜として会員さんに毎週お届けしております。

ニワトリは無農薬のお米と、うちの野菜くずに、草など、農薬や遺伝子組み換えなどとは完全に無縁なエサで育てています。

また、ここは縄文の「湯の沢遺跡」上にあり、縄文人たちの息吹が今でも感じられます。この話はまた長くなるので・・・。


また、就農のためのノウハウなど、農業研修生も受け入れております。
あるいは自然の中で岩木山の大地からエネルギーをもらい1年ゆっくりと自分を見つめる場としてもおすすめです。
自給のための作物の育て方、小屋の建て方、自給生活のノウハウ、一からの開墾の方法なども学べます
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

ちなみに趣味はクラシック音楽を聴くこと、チェロを弾くことで、ドヴォルジャークやスメタナといったチェコの国民学派が好きです。もちろんチェコビールも大好き!


<連絡先>
0172-93-2523
higashiiwakisan428*cronos.ocn.ne.jp(*を@に変えて送信してください)
お気軽にどうぞ~。

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