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2015-10

感激でじんわり涙が出るお米を知ってますか? - 2015.10.28 Wed

ついに!
 ついに!

あの、宮沢賢治の「陸羽132号」の収穫、稲架掛け天日干しの自然乾燥、そして脱穀を終えて、食卓に!!
002_convert_20151028201105.jpg


思い返せば中学生の頃、この詩を何度繰り返して読んだだろうか?
全文掲載だ!!


一〇八二  〔あすこの田はねえ〕
                       一九二七、七、一〇、

あすこの田はねえ
あの種類では窒素があんまり多過ぎるから
もうきっぱりと灌水みづを切ってね
三番除草はしないんだ
  ……一しんに畔を走って来て
    青田のなかに汗拭くその子……
燐酸がまだ残ってゐない?
みんな使った?
それではもしもこの天候が
これから五日続いたら
あの枝垂れ葉をねえ
斯ういふ風な枝垂れ葉をねえ
むしってとってしまふんだ
  ……せはしくうなづき汗拭くその子
    冬講習に来たときは
    一年はたらいたあととは云へ
    まだかゞやかな苹果のわらひをもってゐた
    いまはもう日と汗に焼け
    幾夜の不眠にやつれてゐる……
それからいゝかい
今月末にあの稲が
君の胸より延びたらねえ
ちゃうどシャッツの上のぼたんを定規にしてねえ
葉尖を刈ってしまふんだ
  ……汗だけでない
    泪も拭いてゐるんだな……
君が自分でかんがへた
あの田もすっかり見て来たよ
陸羽一三二号のはうね
あれはずゐぶん上手に行った
肥えも少しもむらがないし
いかにも強く育ってゐる
硫安だってきみが自分で播いたらう
みんながいろいろ云ふだらうが
あっちは少しも心配ない
反当三石二斗なら
もうきまったと云っていゝ
しっかりやるんだよ
これからの本当の勉強はねえ
テニスをしながら商売の先生から
義理で教はることでないんだ
きみのやうにさ
吹雪やわづかの仕事のひまで
泣きながら
からだに刻んで行く勉強が
まもなくぐんぐん強い芽を噴いて
どこまでのびるかわからない
それがこれからのあたらしい学問のはじまりなんだ
ではさやうなら
  ……雲からも風からも
    透明な力が
    そのこどもに
    うつれ……


もうこれ読んで涙しない人とは、語れません!
あの頃、中学生だったしらとり少年は、この詩を読んで、オレもいつか必ず農家になって、せはしくうなづいて汗を拭くんだ!!と誓ったのだ。

そして花巻の「やえはた自然農園」の藤根さん(しょうちゃん)から種もみをいただいて、ついに今年その念願の陸羽132号を育てることができました!
渋谷さんが精米してきてくれてわざわざ今朝持って来ていただきました。
玄米でも1日4合くらい食べたいけど、まずは銀シャリで!

おかずは鍋!せんべい汁!!しかもこれはただのせんべい汁じゃな~いっ!!
001_convert_20151028201017.jpg

そこに入っているものは直前に私が収穫したばかりの、あの、賢治先生の芝罘白菜(チーフーハクサイ)なのだ!!

この詩も読むべし!!



七四一  白菜畑


霜がはたけの砂いっぱいで
エンタシスある柱の列は
みな水いろの影をひく
十いくつかのよるとひる
病んでもだえてゐた間
こんなつめたい空気のなかで
千の芝罘白菜
はじけるまでの砲弾になり
包頭連の七百は
立派なパンの形になった
こゝは船場を渡った人が
みんな通って行くところだし
川に沿ってどっちへも抜けられ
崖の方へも出られるので
どうもこゝへ野菜をつくっては
盗られるだらうとみんなで云った
けれども誰も盗まない

以下省略


芝罘白菜は、病気に弱い弱い!
そして驚くほどやわらかくて、収穫するときに気を付けなきゃ外葉がすぐに折れてしまうほど。
しかも、昔の品種なので大きい!!現在の核家族の時代にはまったく向きませんね。
(ちなみに、鍋にはうちの青森在来ネギ、ニンジン、ダイコン、ヒラタケも入ってま~す!)


で、炊きたての陸羽132号、食べました!!

実に繊細で淡い淡白な味です!
もう、涙が出る!!
これが陸羽132号なのか~っ!!!という何とも言われないじ~んとした感動。
なんか、生きててよかった・・・!
農家になってよかったよ~!
賢治先生~!!

最近、青森県で「青天の霹靂」というお米の新品種が出て県内はもう「食べた?」「まだ?」なんてその話題で沸騰中ですが、ワタクシそんなイマドキなニュースにまったく興味ございません。
もう、陸羽132号しか眼中にございません。十分満足でございます!
どうしてみなさん陸羽132号もう「食べた?」「まだ?」って会話にならないかなあ?

夕食で芝罘白菜を食べながら、陸羽132号を噛みしめる。
もう、何という幸せ!

さて、今日からうちの会員さんのセット野菜に、この「芝罘白菜」が入りま~す!
ホント、この完全に自分のマニア心を満足させるための作付け。
だって賢治さんと出会ってなかったらワタクシ農家になってませんから!
きっとうちの会員さんも許してくれるでしょう。

もう毎年、「陸羽132号」と「芝罘白菜」はやりますよ!!



ここで私と同じようなマニアのみなさまにこっそりお知らせ。

「陸羽132号」、玄米、白米販売いたします。
700円/kg(送料別)・・・5kg、10kg単位でお願いします。
無農薬、無肥料、天日干しの自然乾燥。何もそこまで?という、もうこれ以上ない行きつくところまで行った感のある、マニアのための陸羽132号。
賢治ファンのみなさま、ぜひ一緒に食べながら感激に涙しましょう!
ご注文はhigashiiwakisan428@cronos.ocn.ne.jpまで。(ひらがな@を英数@に変えて送信してください)

現在、まだ籾(モミ)のままで籾すりできてません。
お届けはうちの畑が一段落する11月半ば頃になるかな?
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プロフィール

白取 克之

Author:白取 克之
青森県の岩木山麓で無農薬・無化学肥料・半不耕起・草生・マルチ不使用で自然農を基本に在来種、固定種の野菜だけを育てています。

農法を簡単に説明しますと基本的な考えは自然農を心がけています。
ただ、植え付けの前に可能な限りごく浅く土の表面を均すためだけに耕起しています(深くても10センチ以内になるように)。それを半不耕起と言っています。
これは、当農場は開墾当時山であったため、山の小さな野ねずみも多く棲んでいて、冬の雪の下で縦横無尽に畑の土を掘り起こし、春雪が解けたあとは畝の形もわからないくらいものすごいデコボコと穴だらけになるところから生まれたやり方です。
本来の自然農では、草の積み重ねが年を越えて積み重なって行きますが、この場所では
一夏の間に土の表面に蓄積したたくさんの草や野菜の残渣などすべてこの雪の下で野ネズミによって細かく粉砕されてリセットされてしまうため、結果的にこの方法がこの場所にとっては思いのほかとてもよいものになっていると感じます。


私たち夫婦は2003年に木や灌木の生い茂る原野に入植し、森の開墾からスタート、沢に橋をかけ、道を作り、湧き水から水を引き、家を建て、丸1年の非電化生活を経て・・・と一からやってきました。

栽培作物は小麦、大豆、小豆、ニンニクなどの畑作物から30品目ほどの野菜、水稲も少し。
F1品種を使わず、すべて固定種、在来種の野菜というのが大きな特徴です。
自家採種率は果菜類でほぼ100%、全体でも60%以上。

収穫した野菜はセット野菜として会員さんに毎週お届けしております。

ニワトリは無農薬のお米と、うちの野菜くずに、草など、農薬や遺伝子組み換えなどとは完全に無縁なエサで育てています。

また、ここは縄文の「湯の沢遺跡」上にあり、縄文人たちの息吹が今でも感じられます。この話はまた長くなるので・・・。


また、就農のためのノウハウなど、農業研修生も受け入れております。
あるいは自然の中で岩木山の大地からエネルギーをもらい1年ゆっくりと自分を見つめる場としてもおすすめです。
自給のための作物の育て方、小屋の建て方、自給生活のノウハウ、一からの開墾の方法なども学べます
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

ちなみに趣味はクラシック音楽を聴くこと、チェロを弾くことで、ドヴォルジャークやスメタナといったチェコの国民学派が好きです。もちろんチェコビールも大好き!


<連絡先>
0172-93-2523
higashiiwakisan428*cronos.ocn.ne.jp(*を@に変えて送信してください)
お気軽にどうぞ~。

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