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2017-04

「あすこの田はねえ」のなぞ - 2015.08.30 Sun

今年も渋谷農園さんの田んぼをお借りして渋谷さんと一緒にお米を育ててます。
渋谷さんにほぼおまかせ状態ですが(^_^;)

今年のメインは陸羽132号。
002_convert_20150830181736.jpg

宮沢賢治の春と修羅第3集にある以下の詩でこの陸羽132号は有名。

一〇八二
あすこの田はねえ
あの種類では窒素があんまり多過ぎるから
もうきっぱりと灌水みづを切ってね
三番除草はしないんだ
  ……一しんに畔を走って来て
    青田のなかに汗拭くその子……
燐酸がまだ残ってゐない?
みんな使った?
それではもしもこの天候が
これから五日続いたら
あの枝垂れ葉をねえ
斯ういふ風な枝垂れ葉をねえ
むしってとってしまふんだ
  ……せはしくうなづき汗拭くその子
    冬講習に来たときは
    一年はたらいたあととは云へ
    まだかゞやかな苹果のわらひをもってゐた
    いまはもう日と汗に焼け
    幾夜の不眠にやつれてゐる……
それからいゝかい
今月末にあの稲が
君の胸より延びたらねえ
ちゃうどシャッツの上のぼたんを定規にしてねえ
葉尖を刈ってしまふんだ
  ……汗だけでない
    泪も拭いてゐるんだな……
君が自分でかんがへた
あの田もすっかり見て来たよ
陸羽一三二号のはうね
あれはずゐぶん上手に行った
肥えも少しもむらがないし
いかにも強く育ってゐる
硫安だってきみが自分で播いたらう
みんながいろいろ云ふだらうが
あっちは少しも心配ない
反当三石二斗なら
もうきまったと云っていゝ
しっかりやるんだよ

<以下略>

それにしても、草丈が高い。
005_convert_20150830181750.jpg
左側の普通の稲の高さよりも30cmくらい高い感じ。

で、私の疑問は、この詩で書かれている「枝垂れ葉をむしってとってしまう」という部分と、「葉尖を刈ってしまう」という2点。
これは一体なんのためなのか?
今でもそういうことをするのだろうか?

トマトなんかで窒素過剰で葉が内側に巻いたりしたら葉を半分切り落とすと言うことはあると思うけど、そういうことなのだろうか?

しかし、それとはまた別な意味で、田んぼ全体の稲の葉を、葉の尖を刈る、とか、むしってとる、とか、これはとんでもなく大変な作業だよねえ。

上の陸羽132号の写真を見てほしい、この田んぼ全部の稲の枝垂れ葉を1枚ずつむしって。とか、葉尖を胸のボタンを定規に刈って、と言われたら、もう私なんか「無理無理無理、そんなの無理っす」って、忍耐力ないんで即諦めそうになっちゃうのだけど・・・。
でも賢治先生に言われたら「え~、まじ~?この田んぼ全部やるの~?」とか心で思いつつも、せわしくうなずきながら汗を拭いちゃうかも。

実際はどうなんでしょうねえ。

昨日は宮沢賢治学会の弘前セミナーで、田んぼをやられているという学会の方に伺ってみました。
たぶん、稲の倒伏防止のためなんじゃないだろうか?
とのことでした。

昔の稲作技術について詳し方ぜひ教えてくださ~い!

で、さらにこの陸羽132号、すごくおいしいんだと教えてくださいました。

もう、稲刈りが楽しみです!

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プロフィール

白取 克之

Author:白取 克之
青森県の岩木山麓で無農薬・無化学肥料・半不耕起・草生・マルチ不使用で自然農を基本に在来種、固定種の野菜だけを育てています。

農法を簡単に説明しますと基本的な考えは自然農を心がけています。
ただ、植え付けの前に可能な限りごく浅く土の表面を均すためだけに耕起しています(深くても10センチ以内になるように)。それを半不耕起と言っています。
これは、当農場は開墾当時山であったため、山の小さな野ねずみも多く棲んでいて、冬の雪の下で縦横無尽に畑の土を掘り起こし、春雪が解けたあとは畝の形もわからないくらいものすごいデコボコと穴だらけになるところから生まれたやり方です。
本来の自然農では、草の積み重ねが年を越えて積み重なって行きますが、この場所では
一夏の間に土の表面に蓄積したたくさんの草や野菜の残渣などすべてこの雪の下で野ネズミによって細かく粉砕されてリセットされてしまうため、結果的にこの方法がこの場所にとっては思いのほかとてもよいものになっていると感じます。


私たち夫婦は2003年に木や灌木の生い茂る原野に入植し、森の開墾からスタート、沢に橋をかけ、道を作り、湧き水から水を引き、家を建て、丸1年の非電化生活を経て・・・と一からやってきました。

栽培作物は小麦、大豆、小豆、ニンニクなどの畑作物から30品目ほどの野菜、水稲も少し。
F1品種を使わず、すべて固定種、在来種の野菜というのが大きな特徴です。
自家採種率は果菜類でほぼ100%、全体でも60%以上。

収穫した野菜はセット野菜として会員さんに毎週お届けしております。

ニワトリは無農薬のお米と、うちの野菜くずに、草など、農薬や遺伝子組み換えなどとは完全に無縁なエサで育てています。

また、ここは縄文の「湯の沢遺跡」上にあり、縄文人たちの息吹が今でも感じられます。この話はまた長くなるので・・・。


また、就農のためのノウハウなど、農業研修生も受け入れております。
あるいは自然の中で岩木山の大地からエネルギーをもらい1年ゆっくりと自分を見つめる場としてもおすすめです。
自給のための作物の育て方、小屋の建て方、自給生活のノウハウ、一からの開墾の方法なども学べます
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

ちなみに趣味はクラシック音楽を聴くこと、チェロを弾くことで、ドヴォルジャークやスメタナといったチェコの国民学派が好きです。もちろんチェコビールも大好き!


<連絡先>
0172-93-2523
higashiiwakisan428*cronos.ocn.ne.jp(*を@に変えて送信してください)
お気軽にどうぞ~。

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