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2017-05

野菜マニア魂! - 2012.02.21 Tue

ようやく、今年のしらとり農場種まき暦ができた。

種まき暦というのは、まあ、作戦計画書みたいなものですね。

今年は、何月何日から何月何日の間に、この野菜のこの品種の種を播いて・・・というのが、1年分すべての野菜について記入された一覧表。

それがうまくいけば、シーズンを通して、野菜が途切れることなく常に10品目ぐらい収穫できてセット野菜に入れられるというわけですね。


昨年の野菜の品種ごとの種を播いた時期、収穫した時期、気がついたことなどの記録を元に、品種を変えるか、種まき時期をずらすか・・・などを考えて、毎年微調整しながら一覧表にしていくわけです。

この作業が、すこぶる楽しい。
まさに、野菜マニアの醍醐味とでも言える、自分だけの世界のお仕事。



この時期と品種をさぐるのが、なかなか大変な作業。
もう、こうなると畑は毎年試験栽培をしているようなもので、一つの野菜についても数品種、種まき時期も何回かにわけて種をまく。

この10年間の記録から、この野菜のこの品種の種まきは、もう何月何日のこの日しかない!というピンポイントが判明することもあるわけです。
たとえば、うちではターサイなどは、もう、この日、というのが決まっている。
ターサイなんか、いつ播いてもよさそうな感じがするが、そうではないのだ。
ここの畑に「最適な」時期というのがあるのですよ。

だだちゃ豆なんかも、うちの畑では非常に短い期間しか種まき適期がないこともわかった。
それをはずすと、豆に実が入らない。

でも、これらはすべて、うちの畑で、決まった品種で、という条件がつく。


というのも、うちの野菜は、すべて固定種なもので、F1品種を基準にしている一般的なここら辺の種まき時期とかは、微妙に当てはまらない。
近くの農家情報なんかも、実はほとんど当てにならないのだ。
結局自分で試行錯誤してやってみるしかないわけだ。

今最も試行錯誤中なのがキャベツ。
第一、固定種のキャベツをやっている人なんかここら辺で聴いたこともないので、誰かに聞くこともできないしね。
F1品種を使っていた頃なんて、キャベツなんて楽勝で、悩むことなんてなかったけど、今みたいにすべて固定種+自然農だと今までのパターンではいかなくて、なかなかうまくいかない。
昨年もキャベツでは秋どりキャベツで失敗したが、そのおかげでようやくわかってきて、今年はたぶんうまく行くと思う。

そういうことを計算しながら、作戦を練って、じゃあ、今年はキャベツの1回目はアーリーゴールデンエーカーでこの日、2回目はこれだけ時期をずらして同じ品種でこの日、3回目はこれで、さらに4回目はサクセッションに品種を変えてこの日にしよう!

なんて感じで、決断を下すわけだ。


そういう中で、今年の大きな決断。

それは、ブロッコリーと芽キャベツはやめることにしたこと。
固定種のブロッコリーは、収穫時期がものっすごいばらつきで、半端じゃない!
たとえば、50軒のお客さんの野菜セットに、今日ブロッコリーを入れる、とした場合、その5倍くらいの250株以上を植えたとしても、50個のブロッコリーがそろうか、と言えば、難しいだろう。
しかも、生育が晩生で生育期間が非常に長く、収穫がもう雪のちらつく頃にならないとうちではダメ。
すると、種どりができない、ということになる。
ということは、そもそも種がとれないのだから、この地にはブロッコリーは向いていないということが判明。
昨年も実(じつ)はかなりのブロッコリーを育てていたが、セット野菜にそろえることはできず、自家消費のみとなってしまった。
すっごくうまいんだけどね。

というわけで、ブロッコリーは確かにおいしいが、その1個のブロッコリーのためにこれだけの労力を払うことは、現状、私の肉体的に無理。
ということで、今年はブロッコリーから撤退することに苦渋の決断。


こんなのF1品種のブロッコリーをやれば、瞬間に解消される問題なんだけど、うちはやらない。
やっぱり、完全にマニアの趣味の世界でやってますから。
野菜マニア魂が燃えないことは、やらないんです。



おや、どうも、うちの畑だよりに載せてもいいような日記になっちゃったんで、これコピーしとこう。

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● COMMENT ●

春まだ浅きに・・

早々と春風得意に邁進中、といったご様子、コチトラも触発されて重い腰を上げるタイミングといたします。
蓄積された体験によって得られた固有のノウハウは当に宝物ですね。
カツさんのポリシーが詰まった野菜を頂ける方々は幸せ者ですよ、全く。
ところで、今年の積雪は如何でした?。
下界と違って、恐らく当たり前過ぎる冬越えなんでしょうけども。

たぶん、平年比1.5倍くらいだと思います。
まだ2m前後でしょうか。

何年か前の数年続いた大雪にはまだ届いていないので助かっていますよ。


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プロフィール

白取 克之

Author:白取 克之
青森県の岩木山麓で無農薬・無化学肥料・半不耕起・草生・マルチ不使用で自然農を基本に在来種、固定種の野菜だけを育てています。

農法を簡単に説明しますと基本的な考えは自然農を心がけています。
ただ、植え付けの前に可能な限りごく浅く土の表面を均すためだけに耕起しています(深くても10センチ以内になるように)。それを半不耕起と言っています。
これは、当農場は開墾当時山であったため、山の小さな野ねずみも多く棲んでいて、冬の雪の下で縦横無尽に畑の土を掘り起こし、春雪が解けたあとは畝の形もわからないくらいものすごいデコボコと穴だらけになるところから生まれたやり方です。
本来の自然農では、草の積み重ねが年を越えて積み重なって行きますが、この場所では
一夏の間に土の表面に蓄積したたくさんの草や野菜の残渣などすべてこの雪の下で野ネズミによって細かく粉砕されてリセットされてしまうため、結果的にこの方法がこの場所にとっては思いのほかとてもよいものになっていると感じます。


私たち夫婦は2003年に木や灌木の生い茂る原野に入植し、森の開墾からスタート、沢に橋をかけ、道を作り、湧き水から水を引き、家を建て、丸1年の非電化生活を経て・・・と一からやってきました。

栽培作物は小麦、大豆、小豆、ニンニクなどの畑作物から30品目ほどの野菜、水稲も少し。
F1品種を使わず、すべて固定種、在来種の野菜というのが大きな特徴です。
自家採種率は果菜類でほぼ100%、全体でも60%以上。

収穫した野菜はセット野菜として会員さんに毎週お届けしております。

ニワトリは無農薬のお米と、うちの野菜くずに、草など、農薬や遺伝子組み換えなどとは完全に無縁なエサで育てています。

また、ここは縄文の「湯の沢遺跡」上にあり、縄文人たちの息吹が今でも感じられます。この話はまた長くなるので・・・。


また、就農のためのノウハウなど、農業研修生も受け入れております。
あるいは自然の中で岩木山の大地からエネルギーをもらい1年ゆっくりと自分を見つめる場としてもおすすめです。
自給のための作物の育て方、小屋の建て方、自給生活のノウハウ、一からの開墾の方法なども学べます
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

ちなみに趣味はクラシック音楽を聴くこと、チェロを弾くことで、ドヴォルジャークやスメタナといったチェコの国民学派が好きです。もちろんチェコビールも大好き!


<連絡先>
0172-93-2523
higashiiwakisan428*cronos.ocn.ne.jp(*を@に変えて送信してください)
お気軽にどうぞ~。

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