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2019-10

縄文人と同じものを食べてる? - 2019.05.05 Sun

うちの畑は戦後開拓で失敗した「湯の沢開拓地」にあり、昭和33年、41年に発掘調査された湯の沢遺跡上。当時竪穴住居跡が2つ見つかったらしくそれで「湯の沢遺跡」と名付けられた。
これがその調査の記録。
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戦後開拓が失敗して、その後また岩木山の森になってしまったところに、我々がまた一から開墾を始めて、6年かけてだいたい現在の畑を開いた。
ここを開墾をしていた当時、木を切り出したあとに焼畑のように火をつけたところ、一斉に畑全面からアブラナ科の双葉が発芽してきて仰天した。

一体どういうこと?と不思議だったが、ダイコンでもないし、カブのような丸い根っこができるわけでもなく、うちでは雑草扱い。

その後、うちではチンゲンサイや小松菜なども自家採種をはじめたので、この雑草化したアブラナ科の植物と交配してはいけないと、見つけ次第刈っているのだが、どうしたものか、かならず畑のどこかに雑草のように育ってくる。
この春も雪が解けた畑にこんな感じに。
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それがどうも野生カブらしいということで、先日在来作物で有名な山形大学の江頭先生がサンプリングに来てくださった。
IMG_20190502_155237_(1)_convert_20190505181628.jpg

お話しを伺ったら、この野生カブは日本全国に見られるようで、大抵は味噌漬けにして食べられるようだが、ここに来られる途中に秋田で見つけたものは、おばあちゃんが麹漬けにするとのことで、持たせてくださったそう。
IMG_20190502_160912_convert_20190505182509.jpg
これがまあ、衝撃のうまさだったわけで、ホースラディッシュに似た辛みと香りが麹の甘さとまさに絶妙。
「今まで邪険にしてごめんね、野生カブくん」と、急に見る目が変わってしまった。

江頭先生曰く、知り合いの先生が縄文土器の中からカブのような種子を見つけた、とか言う話もあり、もしかしたら縄文人がこのカブを食べていた可能性もあるらしい。
この数年、黒ボク土が1万年続いた縄文時代の焼畑由来だという説もあることから、うちで開墾時に焼畑にしたときに一斉にこの野生カブが生えてきたというのも、何かつながりがあるような気が・・・。
うちの畑にはオオウバユリもオニグルミもたくさんあるし、きっと縄文人もこれらを食べていたんだろうなあと、思いを巡らせる。

江頭先生は私が山形大農学部の学生だったときに育種学の講義を受けた先生なのだが、奥様がうちの潤ちゃんと同じ山形の独立学園で一緒で、潤ちゃんの姉の畔ちゃんは結婚式にも行っているということで、不思議なつながり。
江頭先生はサンプリングに日帰りで山形から往復という強行軍だったわけだが、こういう調査は遠足に行くようにワクワクして全然苦にならないとのこと。さすが!
で、江頭先生出発後に、私もすぐに野生カブを「収穫」!
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さっそく、江頭先生から教わったように、重さの2%の塩で一晩漬けて翌朝みんなで食べてみた。
やはり、これはワイルドな辛みがあってうまい!
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救荒作物として最近まで食べられていたようだが、もうこれはうちでは人気の一品になりそう。
もっと早く知っていれば!
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プロフィール

白取 克之

Author:白取 克之
青森県の岩木山麓で無農薬・無化学肥料・半不耕起・草生・マルチ不使用で自然農の考え方を基本にしながら在来種、固定種の野菜だけを育てています。

農法を簡単に説明しますと基本的な考えは自然農を心がけていますが、完全不耕起ではなく、植え付けの前に可能な限りごく浅く土の表面を均すためだけに耕起しています(深くても10センチ以内になるように)。それを半不耕起と言っています。
これは、当農場は開墾当時山であったため、山の小さな野ねずみも多く棲んでいて、冬の雪の下で縦横無尽に畑の土を掘り起こし、春雪が解けたあとは畝の形もわからないくらいものすごいデコボコと穴だらけになるところから生まれたやり方です。
本来の自然農では、草の積み重ねが年を越えて積み重なって行きますが、この場所では
一夏の間に土の表面に蓄積したたくさんの草や野菜の残渣などすべてこの雪の下で野ネズミによって細かく粉砕されてリセットされてしまうため、結果的にこの方法がこの場所にとっては思いのほかとてもよいものになっていると感じます。
肥料は昨年から地元弘前の斎藤酒造(「六根」で有名)の酒粕に米ぬかともみ殻、さらにもみ殻燻炭を発酵させたボカシを作って、土地の痩せたところや、まだ無肥料では健全に育たない野菜に補っています。
しかし、開墾当時からみたら随分土が豊かになってきており、無肥料で育てている野菜が増えてきました。
いずれはすべて無肥料になっていくんでしょうか?楽しみです。

私たち夫婦は2003年に木や灌木の生い茂る原野に入植し、森の開墾からスタート、沢に橋をかけ、道を作り、湧き水から水を引き、家を建て、丸1年の非電化生活を経て・・・と一からやってきました。

栽培作物は小麦、大豆、小豆、ニンニクなどの畑作物から30品目ほどの野菜、水稲も少し。
F1品種を使わず、すべて固定種、在来種の野菜というのが大きな特徴です。
自家採種率は果菜類でほぼ100%、全体でも60%以上。

収穫した野菜はセット野菜として会員さんに毎週お届けしております。

ニワトリは無農薬のお米と、うちの野菜くずに、草など、農薬や遺伝子組み換えなどとは完全に無縁なエサで育てています。

また、ここは縄文の「湯の沢遺跡」上にあり、縄文人たちの息吹が今でも感じられます。この話はまた長くなるので・・・。


また、就農のためのノウハウなど、農業研修生も受け入れております。
あるいは自然の中で岩木山の大地からエネルギーをもらい1年ゆっくりと自分を見つめる場としてもおすすめです。
自給のための作物の育て方、小屋の建て方、自給生活のノウハウ、一からの開墾の方法なども学べます
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

ちなみに趣味はクラシック音楽を聴くこと、チェロを弾くことで、ドヴォルジャークやスメタナといったチェコの国民学派が好きです。もちろんチェコビールも大好き!


<連絡先>
0172-93-2523
higashiiwakisan428*cronos.ocn.ne.jp(*を@に変えて送信してください)
お気軽にどうぞ~。

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